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南壽あさ子さんのワンマンライブ@渋谷duo MUSIC EXCHANGE(2013年3月6日) [音楽/ライブ]

およそ1か月前のことになりますが
改めて書いておこうと思います。
3月6日の南壽あさ子さんのワンマンライブのことを。

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東京で初めてのワンマンライブが行われたこの日は
南壽あさ子さんの誕生日でもありました。
そういう意味でも、特別なライブだったと思います。

あさ子さんの音楽を知ったのは去年の6月。
シングルとしてリリースされた「フランネル」が
深夜にテレビから流れてきたのを偶然耳にしました。
一目惚れならぬ、一耳惚れ。

”南壽あさ子”という名前をネットで検索して
公式ホームページにアクセスしたり
ネットに掲載されていたインタビュー記事を読んだりしました。
そしてスタッフの方のTwitterに感想をメッセージを。

音楽ライターをやっていることを伝えると
有り難いことに資料を郵送してくださいました。

6月下旬の渋谷LOOP annexでのライブを観させていただき
会場で、そのライブで歌っていた曲が収録されているCD「回遊魚の原風景」を購入。
それをきっかけにたくさんのライブを観させていただきました。

秋にアルバム『Landscape』が発売される時には
TSUTAYAのフリーマガジンのインタビュー記事も書かせてもらったりしましたね。

あさ子さんは基本的には鍵盤の弾き語りスタイルでライブを行っています。
多くのアーティストが出演するイベントライブ(対バンライブ)で
他のアーティストがバンド編成だったり、サポートミュージシャンのいる編成だったりしても
歌と鍵盤というのが基本スタイルでした。
(時々、ゴマアブラのおにぎり(仮)さんが数曲ドラムを叩くこともありましたが)

2012年の後半、仕事柄いろんな方から「最近、オススメのアーティストは誰ですか?」
「今、どんなアーティストに注目してますか?」と訊かれることが多いのですが
何人かのアーティストの名前を挙げる時に、必ず”南壽あさ子”の名前がありました。

いろいろ思い入れもあるアーティストの初ワンマンということで
開場時間ぐらいに開場入りしてしまいました(笑。

会場に入ると、ステージにはたくさんの緑が。
森の中をイメージさせるようなステージセットでしたね。

ライブはあさ子さんの旅の思い出が凝縮されたムービーでスタート。
スクリーンに映し出される映像は、アーティスティックに加工されていて
短編映画を見ているような感じでした。
幼い頃に家族で観た8ミリフィルムのような懐かしさもあって、
とても素敵な映像だったなぁ。

ムービーが終了し、あさ子さんがステージに登場。
1曲目は「フランネル」。
ライブでは「回遊魚の原風景」から始まることが多いので
ちょっと意外な気もしましたが、私にとってもあさ子さんの歌との
出会いの曲でもありますし、この曲から始まったことに対して感慨深いものがありました。

”国道にははしゃぐ雲”

透明感のある歌声が会場に広がり
一瞬にして彼女の世界へとすべてのオーディエンスが引き込まれていきました。
そして、ライブで2曲目が定位置となっている「雲の通り道」が続きます。

この後の展開がとても興味深かった。
左手が弾く鍵盤のフレーズが印象的だった「あんず屋娘」(タイトル/表記は不確かです)、
いとこの結婚式のために書いた「寿く歌」(これも表記などは未確認です)と
音源化されていない楽曲を披露。
まっさらな新曲を聴くのは久しぶりだったのですごく新鮮でした。

5曲目は「星のもぐる海」。
「フランネル」のカップリング曲で、美しい光景が浮かんでくる曲です。
アルバム『Landscape』には入ってないので、
気になる人は「フランネル」もチェックしてみてください。

そしてまた未音源化の曲が披露されました。
「うずまきの不思議」、春を感じさせる「どんぐりと花の空」の2曲です。
(しつこいようですが、タイトル/表記は未確認です)
前半最後の曲は唯一のインスト曲「街路樹」。
これは無料ダウンロード配信された曲です。

前半の8曲のうち、アルバム『Landscape』に収録されているのは「フランネル」のみ。
何か挑戦しているような感じもあり、『Landscape』以後のあさ子さんの展望、方向性を
感じさせてくれるセットリストだったのかなって思ったりしました。

 後半はゲストミュージシャンを迎えてのステージ。
まずはヴァイオリンの斎藤ネコさんが登場し、美しく、力強く、
叙情的な旋律を奏でて、観客の耳を釘付けにしました。
そこにあさ子さんが登場し、「あの人を待つ」が始まります。
パーカッション(鳴りもの)の山口ともさん、
ベーシストのジョン・Bさんもステージに登場し
4人の個性がぶつかり合い、刺激し合い、スケールの大きなサウンドを構築していきました。

前半の弾き語りもあさ子さんの歌を堪能できて素晴らしかったんですが
後半のゲストとのセッション形式のステージも楽しく、そして貴重なものだったと思います。

「パノラマライン」は久しぶりに聴きました。
半年振りぐらいかな?
『Landscape』から聴き始めた人は、「冬の旅人」の印象が強かったりして
南壽あさ子さんと言えば”冬”を連想する人も多いかもしれませんね。
でも、「パノラマライン」は夏の歌です。
この曲を聴くと、昨年夏に横浜の三井アウトレットパークでの
フリーライブを思い出します。
あさ子さんが歌っているステージの前で、たくさんの子供たちが
噴水の水を浴びて、楽しそうに遊んでいました。

貼ってあったポスターが風で飛ばされたりしましたが
水浴びしていた子供のひとりがそれを走って取りにいって
スタッフの方に渡していたのも覚えています。

これから暖かくなりますから「パノラマライン」を聴く機会も
増えて行くことでしょう、きっと。

「パノラマライン」の次は「例え話」。
この曲もライブでおなじみの曲です。
ふくろうネコのお話が未だに気になっています。
アルバムのインタビューの時にも訊いてみたんですが
「ご想像にお任せします」とはぐらかされてしまいました(笑。

「月夜ガラス」は、あさ子さんが初めて作った曲だったと思います。
力強いタッチの演奏が印象的な曲。
この曲ももっとライブで聴きたいな。

本編最後はやっぱりこの曲でしたね。「冬の旅人」

アルバムのリード曲でもあり、この冬、多くのラジオ局も
この曲を流していました。
秋以降、全国をライブやキャンペーンで回っていたあさ子さんにとって
この曲はまさにテーマソングみたいなもの。
ミュージックビデオも柔らかい雰囲気の映像でとても素敵でしたね。

アンコール。
ゲストミュージシャンたちと一緒に「メイプルシロップ」を演奏。
山口ともさんの本領発揮という感じですごく賑やか。
あさ子さんの楽曲の中でも珍しいタイプの曲です。

賑やかに盛り上がった後は「回遊魚の原風景」。
風景/景色、つまり”Landscape”が見えてくる曲ですね、この曲も。
いつもは弾き語りで聴くことが多いので、ゲストと奏でるサウンドは
とても壮大で、この曲の進化した形を見たような気がしました。

最後の最後はあさ子さんの弾き語りで「歌うことだけ」。
景色が浮かんでくる楽曲が多いあさ子さんの作品の中で
この曲は内に秘めた思い、心情を歌っているので
ほかの曲たちとはちょっとタイプが違っています。

でも、シンガーソングライターとしての意思表示、
決意表明のような歌詞に、強い気持ちを感じます。

エンディングもスクリーンに映像が映し出されました。
そこには今回の長い旅で、各地で出会った方々の名前がずらりと
映画のエンドロールのように。

これを見た時に、この日のライブはここまでの旅の集大成だったことを
改めて感じたりしました。

ひとつの旅がここで終わったのかもしれないけど
あさ子さんの旅はまだまだ始まったばかり。

これから何年、何十年も続く、長い旅が待っています。
あさ子さんがリスペクトするアーティストのひとりである松任谷由実さん。
ユーミンも40周年ですからね。あさ子さんも長く歌い続けてもらいたいです。

今月からbayfmで初のレギュラー番組「真夜中のsoup」も始まります。

新たな旅をスタートさせるあさ子さんを
これからも応援し続けますよ!

タグ:南壽あさ子
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