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yucat「PARALLEL LIVE vol.Q 〜リベンジDEATH〜」@渋谷eggman [音楽/ライブ]

 12月9日、yucatのワンマンライブを観に行きました。会場は渋谷eggman。イベントを含め、これまでにもたくさんライブを行ってきたeggmanはyucatにとって「ホーム」と呼べる場所です。
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 yucatのライブは「PARALLEL LIVE」というタイトルが付けられていて、スチームパンク、ゴシックなどのテーマやコンセプトでディープなパラレルワールドを展開してきました。PARALLEL LIVEは最初、トラックに乗せて歌を届けるところから始まり、ダンサーグループを起用したり、そこにヴァイオリニストを迎えたり、回を重ねるごとにいろんな変化があり、実験的なことを繰り返してきました。マニピュレーターとのステージ、フルバンドでのステージ、ストーリー仕立てのステージ、そこから発展させた劇団とのコラボも。船上でのクルージングライブもありましたね。東京以外の場所でのライブも行い、yucatがやりたいと思い続けてきたことが一つ一つ実現されて行きます。”実現”と簡単に言ってしまってますが、思い描いたイメージ、考え出したアイデアを具現化するためには、計り知れないぐらいの努力と労力が必要だと思います。準備するための時間も。

 毎回、私たちが想像するもの、予想するものを遥かに超えるステージを見せてくれるyucatですが、今回も意外性があって、「あぁ、こう来たか!」と唸ることばかりでした。バンドスタイルでのライブになることは事前の告知で知っていました。バンドスタイルのワンマンは初めてではありません。でも、今回はミュージシャンが全員女性! yucatの夢の一つだった「ガールズバンド」がこの日実現したのです。大阪での公演もあったので、この日というよりは、今回のツアーで、と言ったほうがいいですね。ギターは社さん、ベースが萩原みのりさん、ドラム&パーカッションが小久保里沙さん。そしてボーカルのyucat。いつもお馴染みのマニピュレーターの溜尾さんも参加されていますが、今回はガールズバンドということで、ステージ上ではなく、客席の後方から機材を操作し、影の存在、縁の下の力持ち的な感じでyucatをサポートしていました。
 yucatのブログにも写真が載ってましたが、ステージ衣装もいつもとは違いましたね。今回は全員がお揃い(色違いあり)の猫耳パーカーを着て、4人バンド「Q」として楽しませてくれました。

4人組ガールズバンドの名前は”Q”
Question その正体は謎に包まれ
Queer 奇妙な装備を持ち
Quake 音楽の力で心を揺さぶり
Quality 確かなクオリティを放つ。
(yucatのブログより引用)

 カジュアルな衣装でのライブはかなりレアなものです。「Mr.Perfect Pain」「暴走マシーン」といったライブでもお馴染みの楽曲から始まったライブも、その雰囲気の違い、ガールズバンドといった要素によって新鮮に聴こえてきました。
 常に変化してきたのがyucatであり、yucatが描くパラレルワールドだったことを考えると、今回のライブの演出やコンセプトもyucat自身のしっかりとした意志が反映されている訳なので、その変化を思い切り楽しむというのが正しい選択だと思いました。純粋に、このスタイルのライブも楽しかったですしね。

 中盤、「Tick Tack」「ミゼラブルステップワルツ」「505」をアコースティックアレンジで聴かせ、そのあと、「子宮的宇宙」、会場限定販売された「ローレライ〜消滅海底都市」というyucatの第2章の幕開けを告げる新しい曲も披露。「ローレライ」は、サブタイトルにもあるように深い深い海の底へを誘ってくれるような奥行きのあるサウンドで、しかもしっかりと高揚感を与えてくれる楽曲になっている。MCで、yucatの曲は難しい曲が多いけど、この曲はより難しいと言ってましたが、確かにこれを歌うのはなかなか難しそう。歌だけでなく、演奏も。

 後半は、みんなで踊れる「レプリカパプリカ」があったり、「パノラマ」や「Hangman's Tree」、キャラクターの言霊もステージに登場した「言霊」、そして本編最後は東京アニメーター学院専門学校のCM曲に起用されている「脳内トラベル」も聴かせてくれました。

 yucatのこれまでのパラレルワールドを見せつつも、次への新しい展開も感じさせるセットリストで、観ていてワクワクする気持ちが抑えきれませんでした。アンコールでは、これまたライブの最後でよく歌われる「Fairy Story」を、しかもダブルアンコールもあって、2回も聴くことができました。

 ヤマハのショルキーを弾きながら歌い、バンド感を増し、ハンドマイクで歌うときは後ろの方のお客さんも見やすいように台の上に立って歌う。途中、何度かステージから客席の方に降りてきて、2箇所に設置されたお立ち台というかミニステージで、お客さんにより近い場所で歌う場面もありました。そういった演出もyucatらしいところなのかなって思いましたね。

 バンドで聴かせる。しかも、夢だったガールズバンドで。今回やりたかったことはシンプルなんです。そして、それをストレートに表現しました。次はまた違うステージを見せてくれるんだと思いますが、今回のライブも一つ記憶に残るステージになったと思います。

 嬉しいお知らせもありました! 大阪、福岡、札幌、仙台、名古屋、東京を回るライブツアーが3月から4月にかけて行われることが決定し、ベストアルバムのリリースも決まりました。そこに「脳内トラベル」も収録されるそうです。豪華2枚組、発売が待ち遠しいなぁ。

 いつもライブを観ると思うことですが、またまたyucatのことが好きになりました。今、5周年というアニバーサリーイヤーに入っているので、ベストも来年の春頃に出ることですし、もっと多くの人にyucatの音楽とパラレルワールドが届くとうれしいです。

(セットリスト)
Mr.Perfect Pain
暴走マシーン
第3ノ道
七つノ大罪工場
全知全能ノ樹
D2
Tick Tack
ミゼラブルステップワルツ
505
子宮的宇宙
ローレライ〜消滅海底都市
レプリカパプリカ
パノラマ
Hangman's Tree
言霊
脳内トラベル
(アンコール)
Fairy Story
(ダブルアンコール)
Fairy Story

タグ:yucat
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